アトピー性皮膚炎で
おこりやすい
かゆみの悪循環

アトピー性皮膚炎のかゆみは、最初は狭い範囲でごく軽いものだったのが、指や爪でひっかいてしまうことによりどんどん広がり、皮膚のバリア機能をこわして悪循環に陥ります。

バリア機能が壊れて無防備になった皮膚の表面からは、ダニやカビ、花粉、紫外線、洗剤などの異物の刺激がどんどん入り込み、ますます痒みが増します。

そして、かけばかくほど皮膚の炎症が広がり、またかゆくなっていきます。

そのため、アトピー性皮膚炎の悪循環を断ち切るためには、かゆみ対策が重要です。

江藤隆史 :おとなのアトピー 治療とライフスタイル〜メイク術まで
第2章 アトピー性皮膚炎をきちんと理解しましょう 小学館 :p40、2005

アトピーのかゆみの
メカニズム

江藤隆史 : おとなのアトピー治療とライフスタイル〜メイク術まで
第2章 アトピー性皮膚炎をきちんと理解しましょう 小学館 : p41、2005

アトピー性皮膚炎で

おこりやすいかゆみの悪循環

アトピー性皮膚炎のかゆみは、最初は狭い範囲でごく軽いものだったのが、指や爪でひっかいてしまうことによりどんどん広がり、皮膚のバリア機能をこわして悪循環に陥ります。

バリア機能が壊れて無防備になった皮膚の表面からは、ダニやカビ、花粉、紫外線、洗剤などの異物の刺激がどんどん入り込み、ますます痒みが増します。
そして、かけばかくほど皮膚の炎症が広がり、またかゆくなっていきます。

そのため、アトピー性皮膚炎の悪循環を断ち切るためには、かゆみ対策が重要です。

江藤隆史 :おとなのアトピー 治療とライフスタイル〜メイク術まで 第2章 アトピー性皮膚炎をきちんと理解しましょう 小学館 :p40、2005

アトピーのかゆみのメカニズム

江藤隆史 : おとなのアトピー 治療とライフスタイル〜メイク術まで
第2章 アトピー性皮膚炎をきちんと理解しましょう 小学館 : p41、2005

アトピー性
皮膚炎の症状


皮膚の乾燥状態は年齢によって変わっていくため、アトピー性皮膚炎の症状も年齢 によって変わっていく傾向にあります。
乳児期
0〜2歳

◯じくじくした湿疹が、主に顔や頭などにみられます。

◯この時期には皮脂の分泌が盛んなため、アトピーではない赤ちゃんでも湿疹ができることが多いので、すぐに診断がつかないこともあります。

幼・小児期
3〜12歳

◯この時期の子どもは、実は高齢者とよく似た乾燥肌です。アトピーの症状も、カサカサしています。

◯角質が乾燥して白いカスが皮膚の表面についたり、かきこわし続けるとゴワゴワしてコケのように厚くなります。

◯耳切れも見られます。

◯ダニやハウスダストに対するアレルギーが主体になります。

思春期・成年期
13歳〜

◯思春期にはホルモンの影響で皮脂の分泌が盛んになり、乾燥肌がしっとりするので一時的にアトピーの症状が軽くなることもあります。 逆にニキビが出て、悩みのたねになることもあります。

◯一方で、受験や人間関係のストレスなどが加わり、重症化して治りにくくなる例も増えています。

◯成年期以降になると、顔全体が赤くなったり、首に黒褐色のさざ波のような色素沈着が見られたりするようになります。

◯腕や脚にしこりのようなブツブツ(結節性痒疹)ができるなど、いわゆる「成人型のアトピー」になると、アトピー性皮膚炎が長期化して、なかなか症状が改善しないこともあります。

注意:上記の内容が
全ての患者さんに
当てはまるものでは
ありません。

 

江藤隆史 : おとなのアトピー 治療とライフスタイル〜メイク術まで 第2章 アトピー性皮膚炎をきちんと理解しましょう 小学館 : p38-39、2005

〜アトピー性皮膚炎の湿疹のタイプ〜


アトピー性皮膚炎の湿疹には様々なタイプがあります。

写真提供:江藤隆史先生
(東京逓信病院 皮膚科 客員部長/あたご皮フ科 副院長)

アトピー性皮膚炎の症状


皮膚の乾燥状態は年齢によって変わっていくため、アトピー性皮膚炎の症状も年齢 によって変わっていく傾向にあります。
乳児期
0〜2歳

◯じくじくした湿疹が、主に顔や頭などにみられます。

◯この時期には皮脂の分泌が盛んなため、アトピーではない赤ちゃんでも湿疹ができることが多いので、すぐに診断がつかないこともあります。

幼・小児期
3〜12歳

◯この時期の子どもは、実は高齢者とよく似た乾燥肌です。アトピーの症状も、カサカサしています。

◯角質が乾燥して白いカスが皮膚の表面についたり、かきこわし続けるとゴワゴワしてコケのように厚くなります。

◯耳切れも見られます。

◯ダニやハウスダストに対するアレルギーが主体になります。

思春期・成年期
13歳〜

◯思春期にはホルモンの影響で皮脂の分泌が盛んになり、乾燥肌がしっとりするので一時的にアトピーの症状が軽くなることもあります。 逆にニキビが出て、悩みのたねになることもあります。

◯一方で、受験や人間関係のストレスなどが加わり、重症化して治りにくくなる例も増えています。

◯成年期以降になると、顔全体が赤くなったり、首に黒褐色のさざ波のような色素沈着が見られたりするようになります。

◯腕や脚にしこりのようなブツブツ(結節性痒疹)ができるなど、いわゆる「成人型のアトピー」になると、アトピー性皮膚炎が長期化して、なかなか症状が改善しないこともあります。

注意:上記の内容が全ての患者さんに

当てはまるものではありません。

江藤隆史 : おとなのアトピー 治療とライフスタイル〜メイク術まで 第2章 アトピー性皮膚炎をきちんと理解しましょう 小学館 : p38-39、2005

〜アトピー性皮膚炎の湿疹のタイプ〜


アトピー性皮膚炎の湿疹には様々なタイプがあります。

写真提供:江藤隆史先生 (東京逓信病院 皮膚科 客員部長/あたご皮フ科 副院長)

アトピー性皮膚炎
による日常生活や
精神面への影響

 

アトピー性皮膚炎では皮膚症状に加えて、症状の強さに応じ、日常生活や精神面に様々な影響を及ぼします。そして、この問題は皮膚症状と同じくらい患者さんにとって大きな負担となることがあります。

日常生活への影響

痒みによって仕事や勉強に集中できない
痒みによって仕事や学校を 休まなくてはいけない
洋服が自由に選べない
髭剃り、メイクアップに制限がある
自由に行動することができない
集団で行動することができない
人間関係に満足できない
夜、眠れない
面接試験に影響しないか不安に感じる

精神的な影響

イライラする
友人からアトピーについて言われて 嫌な気持ちになる
不安
うつ

Anderson RT.et al.:Curr Allergy Asthma Rep 2001:1,309-315
室田浩之 : 診療と新薬 第47巻 第9号 : 148-157,2010
J Am Acad Dermatol 2018 Sep;79(3):448-456.e30

アトピー性皮膚炎による、

日常生活や精神面への影響

 

アトピー性皮膚炎では皮膚症状に加えて、症状の強さに応じ、日常生活や精神面に様々な影響を及ぼします。そして、この問題は皮膚症状と同じくらい患者さんにとって大きな負担となることがあります。

日常生活への影響

痒みによって仕事や勉強に集中できない
痒みによって仕事や学校を 休まなくてはいけない
洋服が自由に選べない
髭剃り、メイクアップに制限がある
自由に行動することができない
集団で行動することができない
人間関係に満足できない
夜、眠れない
面接試験に影響しないか不安に感じる

精神的な影響

イライラする
友人からアトピーについて言われて 嫌な気持ちになる
不安
うつ

Anderson RT.et al.:Curr Allergy Asthma Rep 2001:1,309-315
室田浩之 : 診療と新薬 第47巻 第9号 : 148-157,2010
J Am Acad Dermatol 2018 Sep;79(3):448-456.e30