A. アトピー性皮膚炎のスキンケアで重要なことは、①皮膚を清潔に保つこと、②肌の乾燥を防ぐことの2つになります
①皮膚を清潔に保つために
皮膚を清潔に保つために入浴は重要です。石鹸を使い、皮脂膜に紛れ込んだ汗や汚れを洗い落とします。ゴシゴシと洗ってしまうとバリアを壊してしまうので強くこするのは禁物です。 石鹸を泡立てて手で優しく洗うようにします。
②皮膚の乾燥を防ぐために
肌の乾燥を防ぐためには、入浴後、まだ皮膚の角層に水分が残っているうちに保湿剤を丁寧に塗って、水分を閉じ込めるようにするのが良いとされています。
五十嵐敦之 : EBNURSING Vol.11 Suppl.1:196-202, 2011
A. アトピー性皮膚炎のスキンケアで重要なことは、①皮膚を清潔に保つこと、②肌の乾燥を防ぐことの2つになります。
皮膚を清潔に保つために入浴は重要です。石鹸を使い、皮脂膜に紛れ込んだ汗や汚れを洗い落とします。ゴシゴシと洗ってしまうとバリアを壊してしまうので強くこするのは禁物です。石鹸を泡立てて手で優しく洗うようにします。
A. アトピーの肌を悪化させないためには、きちんと洗浄をして、肌に汚れを残さないことがスキンケアの大切な第一歩です。 肌を傷つけないようにやさしく洗うことも大切ですが、隅々まで丁寧に洗うことも重要なポイントです。
よく汚れが残りがちなのがシワの間です。 手の指はグーにして、関節は曲げて、シワを伸ばして洗いましょう。体を洗うボディソープは泡ででるタイプを使うと皮膚への負担を少なくできます。
また、やさしく洗うために、シャワーの水圧が強すぎないか、チェックしましょう。
A. お肌の調子が良いとついぬるのを忘れがちになる保湿剤ですが、保湿剤は毎日、こまめにぬり続けることが大切です。 ぬる回数が多い方が効果は期待できるとされていて、1〜3回程度の塗布を目指しましょう。1)
また、保湿剤はぬる量も大切です。 液体の保湿剤であれば大人の手のひら2枚分の面積に、1円玉1枚分の量をぬります。2)
1) 五十嵐敦之 : 皮膚アレルギーフロンティアVol.10 No.3:175-179,2012 2) 大塚篤司:近畿医大誌第46号3・4号:79-87, 2021
A. 軟膏は、皮膚からの水分蒸発を防ぐことで、保湿効果を発揮します。
そのため、お風呂上がりの肌にたっぷりと水分が含まれている時にぬりましょう。
また、軟膏はぬる量も大切です。 人差し指の先から第一関節の長さまでの量で、成人の手のひらの面積2枚分にぬるのが、適切な量です。
大塚篤司、堀向健太:図解 最新医学で治すアトピー専門医が教える、成人から乳児までのケア(株)河出書房新社:P47, 151, 2021
A. 毎日、続けて保湿することが大切ですが、保湿クリームの量が足りていないと、せっかくのケアにも効果が期待できません。 クリームの量が本当に足りている?と不安な時は、ご自宅にあるティッシュで簡単にチェックできます。
クリームを塗った部分にティッシュを貼って、ティッシュが落ちなければ、クリームが十分足りているという目安になります。 ポケットティッシュなら携帯できるから、お出かけ先でクリームを塗るときにも使えます。